6. 工作

今日はロボットのおもちゃを
工作する人の観察をしました。
被観察者の人は1つ1つの作業が丁寧で
黙々と工作に集中していました。
その行動観察で
特に気になった点を以下にまとめます。

⚪︎説明書を熟読してから作業に入る。
→はやく作りたい人との差
⚪︎バリが出たら必ず取る。
→人の性格が出やすい/時間を気にするか

〈つまづきそうなポイント〉
⚪︎袋を開けるのに力がいる。
→チャック式ではない袋が開けにくい
⚪︎小さな部品を2回程、下に落とす。
→失くしそう(予備が大切)
⚪︎ソーラー部分の取り付け
→重要な箇所の1つなのに
    説明書が分かりにくい?

全体の感想としては
観察時間が長くなるほど大雑把な記録に
なるので、細かい動作を見逃さないように
意識を保つことが大事だと感じました。
また、フィールドノートは
①状況を図示する
②繰り返される動作を簡潔な記号で書く
③観察から類推しすぎない  ということ
などが良い記録方法であると学びました。 

5. フィールドノート

夜頃に子供向けの遊具がある場所で

30分程の行動観察をしました。

その際に記録したフィールドノートを

以下にまとめました。


①高校〜大学生の女子集団

⚪︎幼児用の小さなイスに座る:5人

   イスが足りずに立っている:3人

⚪︎集団でいるにも拘らず、しゃべらずに

   各々スマホに集中している。

→・スマホで話の種を探している?

    ・話をすることが目的ではなく

        ただ一緒にいることに意味がある?


〈感想〉

女子は集団だと周りの目を

気にせずにいられるのではないか?

→× 同じ年齢層の女子集団が

       遊具で遊ばずに通り過ぎる。1人が

     「人目を気にするタイプ」だと言って

       他の人も一緒に去る。

   

② 母親

⚪︎子供が遊んでいる様子を撮るため

   スマホを構えて見守る。


 ⚪︎子供に引っ張られるがまま一緒に遊ぶ

 →嫌がっている様子は見受けられない。


⚪︎走り回る子供を見守る。

1. 子供が追いかけっこを始める。

(追う側:6歳ほどの姉/

    追われる側:2,3歳ほどの弟)

2. 弟がこける。→泣くのではなく、笑顔

3. 弟が自力で立ち上がるまで待っている。

4. 名前を呼んで注意をする。

→周りに迷惑がかかる、または

    子供に危険が及ぶと判断するまで

    したいようにさせている印象でした。

5. 姉弟ともに追いかけっこをやめる。


〈感想〉

子供を注意をする時には「やめなさい」

などの注意の言葉そのものを

発するのではなく、名前を呼んで

察しさせる傾向にありました。


③ 子供

⚪︎遊具の遊び方が分からずに躊躇する子供

 1. 母親が1回遊んで見せる。

 2. 真似をして遊び始める。

 3. 遊んでいる時は常に笑顔でいる。

 4. 上手くできたら「これ見て!」と

     母親が注目するまで言い続ける。

 5. 段々と、独自の遊び方をし始める。

 6. 親が帰ろうとしているが、

     遊びに夢中で付いて行こうとしない。


〈感想〉

・子供は何かを達成すると

    他人に見せたがり

   その瞬間が1番無邪気でした。

・子供は大人よりも吸収がはやい?

・子供が没頭していることを

    中断してはダメで、飽きるまで

    待つことが大切だと思いました。


〈全体の感想〉

今までの行動観察での反省点を意識して

フィールドワークを行ったのですが

まだ対象の細かな動作や表情などの情報を

見逃してしまいがちだと思いました。

更に「何を記録すべきか」の判断が

難しく、経験を積む必要性を感じました。

4. 計画

今日は「子供たちのものづくりのきっかけ

を探るべく、工作過程におけるつまづきの

パターンを観察する」というテーマに

関して留意することやその事前準備

について案を考えました。

ものづくりの経験をふまえたり

子供の行動傾向を元に考えたりした中での

最終的な意見を簡単に以下にまとめると


《事前準備》

①不器用な人が工作を体験する。

→つまづきそうなポイントを知る

(要因は器用さか道具の構造か)

②子供たちが工作を投げ出しそうな時の

サポートとして、ヒントか答えのどちらを

提示してほしいか示せるような

道具を置いておく。


《観察する際の留意点》

①観察者同士は固まらず、観察している

ことを子供たちに悟られないようにする。

②工作がスムーズにいっている時や

子供たちが出来栄えを見せびらかす

ような瞬間を見逃さない。

③必要に応じて簡単な質問をする。

→自分が考えるつまづきのパターンと

差異があるのか確かめる


観察者は壁に止まったハエのように

すなわち「いるけどいないように

立ち振る舞う」ことが重要であると

学びました。確かに、誰かに逐一

見られ続けるのは想像以上にストレスの

かかることだと思うので、事前にこうして

留意点を認識することで、被観察者の気が

散らないように工夫し、無駄のない観察を

するべきだと感じました。

実際に、観察かつサポートを行う際には

工作に没頭する中で生まれる

子供たちの“主体性”や“達成感”などを

損ねないようにしようと思います。